統計学

【統計検定準1級】2016年6月 論述問題 問1【解答例・解説】

解説

[1]

(1)

ポアソン分布は期待値と分散が一致する。

分散は \((1.67)^2=2.7889\) となり、平均 2.84 とほぼ一致することから、ポアソン分布に従うのではないかと考えている。


(2)

パラメータ \(\lambda=2.84\) のポアソン分布に従うと仮定したとき、64 年間の上陸数の期待度数(年)は以下の表のようになる。

上陸数(回)観測度数(年)確率期待度数(年)
040.0583.74
170.16610.62
2170.23615.08
3180.22314.28
4100.15810.14
550.0905.76
620.0432.72
700.0171.11
800.0060.39
900.0020.12
10 以上10.0010.05
641.00064.00

(3)

適合度の \(\chi^2\) 統計量の値は 24.28 であることがわかる。

\[24.28 > \chi^2_{9}(0.05)=16.92\]

となり、帰無仮説は棄却される。

「10 以上」に対する乖離度が他と比較してとても大きいことが要因である。


(4)

上陸回数 6 回以上をまとめると以下の表のようになる。

上陸数観測度数確率期待度数乖離度
040.0583.740,02
170.16610.621.23
2170.23615.080.24
3180.22314.280.97
4100.15810.140.00
550.0905.760.10
6 以上30.0684.380.44
641.00064.003.01

\[3.01 > \chi^2_{5}(0.05)=11.07\]

となり、帰無仮説は棄却されない。

従って、上陸回数 6 回以上をまとめた方がポアソン分布の当てはまりが良い。

[2]

上陸回数が 6 回以上となる確率は、観測値から計算した場合は、

\[P(X\geq 4)=3/64=0.047\]

ポアソン分布による近似の場合、

\[P(X\geq 4)=0.043+0.017+0.006+0.002+0.001=0.069\]

従って、0.047 から 0.069 程度の確率となると予想される。

一方で、上陸回数 10 回以上の年については約 0.001 である。

ポアソン近似によれば 1000 回に 1 回はその事象が発生することを意味し、実際にその事象が起こっていることから除外できないので、「上陸回数 6 回以上をまとめる」ことが良いと考えられる。

 

 

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