確率の話題の中でも、「条件付き確率」や「ベイズの定理」は少し難しそうに感じられがちです。
しかし、考え方自体はとても素直で、日常の判断にも深く関係しています。
この記事では、
- 条件付き確率とは何か
- ベイズの定理がどのように導かれるのか
- どんな場面で役に立つのか
を順番に解説します。
条件付き確率
「条件付き確率」とは、「ある条件が分かっているときに、別の事象が起こる確率」のことです。
ある2つの事象A,Bがあるとき、記号では \(P(A|B)\) のように表します。
これは、「Bが起こったという条件のもとで、Aが起こる確率」という意味です。
具体例
- ある人が「メガネをかけている(B)」と分かっているとき
- その人が「学生である(A)」確率はどれくらいか?
このように、情報が追加されたことで確率が変わるのがポイントです。
定義式
条件付き確率は次の式で定義されます。
\[P(A|B)=\frac{P(A\cap B)}{P(B)}\]
- \(P(A\cap B)\):AとBが同時に起こる確率
- \(P(B)\):Bが起こる確率
ベイズの定理
ベイズの定理は、条件付き確率の式を少し変形したものです。
\[P(A|B)=\frac{P(B|A)P(A)}{P(B)}\]
ここで重要なのは、
- 「Aが起こったときにBが起こる確率」\(P(B|A)\) から
- 「Bが起こったときにAが起こる確率」\(P(A|B)\) を求めている
という点です。
直感的な意味
ベイズの定理は、次のように解釈できます。
新しい情報(B)を得たことで、もともとの考え(Aの確率)をどう更新するか
- \(P(A)\):事前確率(もともとの思い込み)
- \(P(A|B)\):事後確率(情報を見た後の判断)
つまり、知識をアップデートするための公式と言えます。
なぜベイズの定理が重要なのか?
ベイズの定理は、次のような分野で使われています。
- 機械学習・データサイエンス
- 医療診断
- スパムメール判定
- 天気予報
- 投資や意思決定理論
「不確実な世界で、どう判断するか」を数式として表したものが、ベイズの定理だと言えます。

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